『おいでやすこが』「出て損をする舞台なんてない」ピン同士のユニットがM-1決勝へ

おいでやすこが コメント
──「M-1グランプリ2020」決勝進出を決めた今の率直な気持ちをお聞かせください。

こがけん 信じられなくて、なかなか喜びの感情が湧きません。皆さん驚いたと思いますが、その何倍も自分たちが驚いています。発表のあとの記者会見のことも、横で小田さんがからくり人形みたいに叫んでいたのは覚えてるんですが、いつ終わったかもわからなかったです。

小田 僕はちゃんと覚えてますよ、20分スベり続けたので。一生忘れないです。でもホンマに実感がなくて、2人ともわけがわからない状態で。発表で名前が呼ばれた瞬間、一瞬泣きそうになったんです。カメラの前で涙を見せるなんて……と思ってこらえたら、泣くタイミングを逃してしまいました。ほな、そこから感情がどっか行ってしまって、まだ感情は戻ってきていません。いつ戻ってくるんですかね?

──今年は新型コロナウィルスの影響があったと思います。これまでの予選を振り返っていかがでしたか。

こがけん 僕ら、去年の「M-1」の直前から2人でやるようになって。3回戦で敗退したあと、小田さんに誘われて今年の2月から「おいでやすこがチャンネル」というYouTubeチャンネルを作って活動を始めました。

小田 きっかけとしては去年、大宮ラクーンよしもと劇場でいろいろなピン芸人が集まり、くじで選ばれた芸人がもう一方にツッコむというライブがあって。それでこがけんがピンネタをやっているうしろで僕がわーわーツッコミしてたら、とんでもなくウケたんです。これはこがけんにも初めて言うんですが、それを見ていたウチの奥さんに「大宮のライブのユニット、よかったよ。こがけんとやりぃや」と言われたんです。それもあって、去年の「M-1」に誘いました。僕は出て損をする舞台なんてないと思っているので、賞レースも出られるものは全部出たいんです。なので、今年も出るのは自然な流れで。賞レースの空気は独特なので、その空気を味わわないで逃すなんてもったいないですから!

こがけん 奥さんの話は初めて聞いた! 今年に関しては、そもそも準々決勝にユニットが勝ち上がった時点でもう大健闘ですし、ユニットが準決勝に上がるなんて前例もないから……と、結果がダメでも傷つかないように、期待しないでおこうと思っていました。どれだけ芸歴を重ねても、賞レースに落ちるとしんどいんです。

小田 予防線を張ってたよな。僕ら、そんな年の取り方してます(笑)。

こがけん 記者会見でも言いましたが、ストーリー的に出来すぎてますよね。ピン芸人同士がユニットで「M-1」を勝ち進んでいる間に、「R-1グランプリ」が今回から芸歴10年目までの出場資格に変更になって出られなくなり、でもそのおかげで小田さんが「ワイドナショー」に呼んでもらってウケて。この追い風で「M-1」決勝にまで行って……、これ、もし映画だとしたらもうすぐどっちかが死にます(笑)。死亡フラグなんですよ。そんなリスクがありそうなほど、僕らだけストーリーが出来すぎているので、決勝に行けるとは思ってませんでした。

──昨年「M-1」に出場したときと比べてコンビで進化していることは?

こがけん これはめちゃくちゃ明確。去年はピン芸人同士が漫才師っぽくやろう、という意識があって。今年はそれを完全に捨てて、ネタが漫才師っぽくなっていたらお互いを注意するというやり方にしました。小田さんは最初の頃、フットボールアワーの後藤さんのように、斜に構えて「なんでやねん」みたいな感じで、この人は漫才師でもないのに何をしてんの?と思って。周りはみんな生粋の漫才師で、僕らはそういうしゃべくりができなくてピン芸人をやっているんだから、そこでは戦えないだろうと。それを指摘して「最初のツッコミから全開で行ってください」と言ったら、翌日から水を得た魚のように変わったんです。

小田 その言葉で解かれましたね。ホンマそこからすべてが上手く回り始めて。去年は漫才を意識しすぎて、二人ともガチガチになってしまいましたが、その言葉でふだん一人で戦ってるときと同じ精神状態になりました。そうなると僕ら強いですから。

──「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ!」……「○○」に入るのは?

小田 「一番地味だ」じゃない? 後輩に「準決勝に進んだ25組の中で、逆に一番目立つ」と言われましたし。

こがけん 華がなさすぎてね。

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは?

小田 アキナですね。年に3~4回は一緒にイベントをする仲で、大阪で活動していた頃は番組にもよく呼んでくれていて。まさか一緒に「M-1」の決勝に出られるとは、うれしさ倍増です。

こがけん 僕はオズワルドです。会うたびにサスペンダートークになるんですよ。準決勝の数日前にも劇場で一緒だったんですが、伊藤が「マズいです、僕ら準決勝の出番がおいでやすこがさんの次ですよ。サスペンダーが被っちゃう」と(笑)。

──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビはどこですか? それはなぜ?

小田 ゆにばーすです。「M-1」に出る芸人はみんな命がけで挑んでますけど、特に彼らは気迫が違うので。

こがけん ライブで一緒になることが多いんですが、めちゃくちゃウケてるイメージ。川瀬名人が最高レベルのボリュームでツッコミしたとき、小田さんに匹敵するくらいの破壊力があるので、そこは意識しますね。

──優勝賞金1000万円の使い道は?

小田 おしゃれな服を買おうかな。服とか無頓着なので。

こがけん は? どした? 確かに小田さん、準決勝終わりの決勝進出者発表で着るために、わざわざTHE NORTH FACEのパーカーを買ってきたんです。「発表の場は衣装やとアカンねん。トレーナーや」と。

小田 あの場の映像は、これまで穴が開くほど見てきたからな。買った甲斐がありましたよ。

こがけん じゃあ僕は、小田さんには知らせずに、小田さんでも買えるようなおしゃれなブランドを立ち上げます。知らないまま僕のブランドの服を買って着ていて欲しい(笑)。

──最後に……「M-1グランプリ」決勝へ向けた意気込みを一言で!

小田 一生に一度やと思うので、今までピンで培ったものを全部出し切ろうと思ってます。

こがけん 僕は「なめんなよ!」という気持ちでお笑いをやっている部分があって。期待されていない人間が驚かせたいですね。楽しんでもらいたいです。

M-1グランプリ2020

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)18:34~22:10
<出演者>
MC:今田耕司 / 上戸彩
オズワルド /ニューヨーク/ おいでやすこが / マヂカルラブリー / 東京ホテイソン / アキナ / 錦鯉 / ウエストランド / 見取り図
審査員:オール巨人 / 上沼恵美子 / 立川志らく / サンドウィッチマン富澤 / 中川家・礼二 / ナイツ塙 / 松本人志

M-1グランプリ2020 敗者復活戦

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)14:55~17:25
<出演者>
MC:陣内智則 / 飯豊まりえ
キュウ / ダイタク / カベポスター / ロングコートダディ / コウテイ / ニッポンの社長 / タイムキーパー / ゆにばーす / 滝音 / 学天即 / からし蓮根 / ランジャタイ / インディアンス / 祇園 / 金属バット / ぺこぱ

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