『マヂカルラブリー』2017年以来のM-1決勝進出「とんでもない結果が必ず出る」

マヂカルラブリー コメント
──「M-1グランプリ2020」決勝進出を決めた今の率直な気持ちをお聞かせください。

村上 飛び上がるくらいうれしいです。自分だけの喜びではなくなってきています。お父さんとか、お母さんとか、友達とか、今年はそういう人たちの顔が最初に思い浮かぶようになったので、大人になったと言いますか、感謝しながら生きているんだなってちょっとわかりました。

野田 いつかは来るんじゃねえかと思っていましたが、結果発表の瞬間は「今年が勝負なのか」と。もちろん準備はしてきたんですけど、1年間がんばってきた決勝の場に出るという恐怖もあって、僕は正直まだ喜べていないんです。

――記者会見では、2017年決勝での雪辱を誓っておられましたね。

野田 ええ。やっぱり、前回の(最下位となった)決勝でのトラウマもありますし、いろんなことを経験している中で、決勝に行ったら、結果が出ちゃうんだよという恐怖が頭をよぎるんです。どっちの結果に転ぶかは、まだわからないですが、とんでもないことになる可能性は秘めていますので……。

村上 その“とんでもない”は、どっちのパターンもあるよね。いい結果も悪い結果も。

野田 とんでもない結果が必ず出る大会なので、うれしいというよりかは「やったろう!」という気持ちのほうが強いですね。

──今年は新型コロナウィルスの影響があったと思います。これまでの予選を振り返っていかがでしたか。

村上 僕らは、離れてネタをする“リモート漫才”なので、そうした意味ではあまり影響を感じなかったですね。

野田 コロナ期間になって、みんなアクリル板を挟んで漫才をやっていたんです。その掛け合いのあるコンビにとってはすごく邪魔になっていたと思うんですけど、僕らはアクリル板が何枚あっても大丈夫。50枚あってもまったく関係ないですから。

村上 2人が別会場でも大丈夫だよね。

野田 俺だけZOOM配信でもできますから。“新型コロナ対策芸人”と言っても過言ではないですす。

──昨年「M-1」に出場したときと比べてコンビで進化していることは?

村上 昨年に比べてというか年々、緊張感が減ってきていて、今年は準決勝でほとんど緊張してなかったですね。

野田 今年に関しては、準決勝の前後でテレビ番組の収録があったんです。それがかなり覚えることの分量が多い収録で。パニックになってました。

村上 準決勝どころじゃなかったよね。

野田 でも逆にそれで準決勝は力が抜けてうまくできたのかなと思っています。

村上 ネタの台詞が少なくてよかったね。

野田 収録をがんばったぶん、漫才で楽できて結果よかったと思います。

──「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ!」……「○○」に入るのは?

野田 一番で言うと“漫才をしていない”ってことかな。漫才ができてない……あ! 一番漫才になってないのか!

村上 かなりマイナスな強みだけど大丈夫かな。一番、しゃべる分量は少ないんじゃないですかね。

野田 しゃべりにウエイトを置いていた長い時間があった上での今ですから。動きですごいと思わせたいですね。

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは? それはなぜ?

野田 東京ホテイソンですね。ショーゴが体を鍛え出したんです。

村上 胸板がとんでもなく分厚かったけど、野田さんより分厚いんじゃないですか?

野田 それはないね、俺のほうが強い。残念ながら。彼はまだ追いついていないですね。

――体の大きさで意識せずにはいられないですか。

野田 そう簡単に「M-1」決勝の舞台で脱げると思うなよ、と。とんでもない事態にでもならないと脱げないんだから。追い込まれてみろよ、と。

村上 野田さんは漫才で意識してるわけではないんですね(笑)。僕が意識してるのはニューヨークです。嶋佐が同じ街に住んでいて。よく行くお店とかで“争い”といいますか……。お店でどちらがチヤホヤされるかを僕は張り合ってますので、勝ちたいですね。

──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビはどこですか?

野田 山ほどいます。

村上 ランジャタイですね。コンビをざっくりと分けたときに動きの多いコンビとして同じ箱に入れられそうな感じがするので。敗者復活で上がってきて、僕たちよりも先に出ちゃったりするとややこしい展開になりそうだなと思います。あと、コウテイもきっと同じ箱に入れられそうですね。

野田 僕、ロングコートダディの「キングオブコント」でやったネタがすごく好きで。普通はマッチョだからバカという設定が王道なんですが、彼らのネタは効率が悪いからマッチョになっちゃったという信じられないくらい革命的なネタで。あれからずっと注目しています。

――漫才視点ではなく、マッチョ視点なんですね。

野田 はい、今日もこのあと鍛えます。

──優勝賞金1000万円の使い道は?

野田 3年くらいの生活費としてじっくり使います。ただ、お昼は1000円くらいのリッチなランチにします。死んでも高いものは買わないです。

村上 僕は高いものが好きなので、200万円くらいで腕時計か何かを買って、あと残りは地元のお店で使い切ります。地元で感謝のバラマキに使います。

──「M-1グランプリ」決勝へ向けた意気込みを一言で!

野田 2017年の決勝戦でやり残してきたことを今年全部解決します。僕たちの“M-1の物語”を今年で終わらせたいと思います。

村上 もちろんそれもありますが……やはり毎年優勝を目指してきた賞レースなので、優勝します。そのうえで2017年にやり残したことを解決したいと思います。

M-1グランプリ2020

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)18:34~22:10
<出演者>
MC:今田耕司 / 上戸彩
オズワルド /ニューヨーク/ おいでやすこが / マヂカルラブリー / 東京ホテイソン / アキナ / 錦鯉 / ウエストランド / 見取り図
審査員:オール巨人 / 上沼恵美子 / 立川志らく / サンドウィッチマン富澤 / 中川家・礼二 / ナイツ塙 / 松本人志

M-1グランプリ2020 敗者復活戦

ABCテレビ・テレビ朝日系 2020年12月20日(日)14:55~17:25
<出演者>
MC:陣内智則 / 飯豊まりえ
キュウ / ダイタク / カベポスター / ロングコートダディ / コウテイ / ニッポンの社長 / タイムキーパー / ゆにばーす / 滝音 / 学天即 / からし蓮根 / ランジャタイ / インディアンス / 祇園 / 金属バット / ぺこぱ

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