本田圭佑が語る。カッコつける理由「嫌なこともやる」『自助論』。
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アンチも沢山いるんだろうが、本当にかっこいいな。結局日本代表の大舞台で一番結果を残しているのは本田圭祐なんだよね!!
オリンピックに呼ぶんだ、森保さん。久保建英と本田圭祐の共演、想像するだけで面白い。

コロナ禍で多くのスポーツが延期や中止されるなか、Number Webでは、『Sports Graphic Number』の過去の記事のなかから、「こんなときだからこそ読んで欲しい」と思う記事を特別公開します! 今回は「783号 非エリートの思考法。」(2011年7月21日発売)に掲載された「本田圭佑 『俺の辞書に“安定”の文字はない』」を前後編に分けて配信します。ガンバのユースに上がれなかった男が、いかにして日本代表のエースにまでなったのか。本文にあるように「変わりたいって思っている人に役立つような」話が満載です。
<前編「本田圭佑を直撃取材。『中学から人生の逆算の方程式はできていた』」は記事最終ページ下にある「関連記事」からご覧になれます。>
高速道路を降りると、高層マンションが立ち並ぶ一角が現れた。心なしか道路のアスファルトまできれいに見える。マンションの駐車場にはゲートがあり、1階のロビーにはスーツを着たコンシェルジュが立っているのが見えた。

「車を手配するので、それまでどこかで時間を潰しましょう」

本田の案内で敷地内を歩く。マンションどうしの間隔はかなり離れており、木々が植えられて公園のようになっている。リャマが放し飼いになっている動物園のような場所もあった。

「すごくいいところだね」と言うと、本田は「ここは守られている感じがするよね」と笑った。敷地内にあるオープンカフェに入った。

カラフルな布製のソファーに腕をまわして本田が座ると、雑誌の撮影のワンシーンのようになる。残念ながら、直撃取材なのでカメラマンが同行していないのだけど。

「エスプレッソをダブルで」と本田が注文した。自分も同じ物でと言うと、本田がロシア語で「ドゥヴアー(2つ)」と伝えた。ときおりそよ風が通り抜け、午後のゆったりとした時間が流れていく。

みんなが嫌がることを我慢してできるかどうか。
─―最近、日本代表選手の本が売れているんだけど、本田くんは出さないの?

「興味はないねぇ。まあ、もし引退してから出すことになったとしても、サッカーだけの本にはならないかな。偉そうな言い方になってしまうかもしれないけれども、変わりたいって思っている人に役立つような本になると思う」

――今日の取材の中にも、役立ちそうな話がいっぱいあった。

「まあ、やっていることはみんなとあまり変わらないんだけどね。結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。ただみんなが嫌なこともやれるし、夢のためにやりたいことも我慢できる。それを本当に徹底していて、あとは人よりも思いがちょっと強いだけ。その差が結果に現れたりするんですよ」

――少しの差が、大きな結果を生み出すと。

「オレはそう信じているよね。それを信じてがんばっていかなあかん」

「いるのよ、神様って」
――実感としてあるわけだ。4年に1度のW杯でFKが入るとか。

「いるのよ、神様って。がんばっているとプレゼントしてくれるんですよ。だから面白いよね」

――未だに南アフリカW杯の映像が流れると見入っちゃう。

「次のブラジルW杯は3年後でしょう? あかんなこのままじゃ」

――あかんっていうのは、グループリーグを突破できないとか?

「いやいや、オレは優勝を目指しているから。グループリーグ突破って、どんだけ低い目標なん!? 普通に考えたらもう2回しているわけでしょう」

――ベスト16じゃ、面白くもなんともない?

「うん。オレは勝負事で2位でいいと思ったことはない。そんな目標なら参加し―ひんほうがいいよ。行けるってちょっとでも思ってるからやるんであって」

「不意を突いたら一発で気絶させられるんちゃうか」
――それがすごい発想なんだよ。

「だって絶対に負ける喧嘩はしないでしょう。もしかしたらこいつの不意を突いたら一発で気絶させられるんちゃうかって、ちょっとでも思うからやるんであって」

――こちらの意識が低すぎたね。

「もちろん男だったら負けるってわかっていても、やらないかん勝負もありますよ。それでも可能性を突きつめないと話にならん」

――自分の中で優勝までのイメージはある?

「それはそうやわ。ただ、いろんなところで自分の力ではどうにもならないことも起きているから」

――移籍のこと? 何が起こっているのか聞いていいのかな。

「現時点で言えるのは、何も起こっていないっていうこと。何か起こったときっていうのは、サインしたっていうことだからね」

──確かに。

「今回の移籍はね、そんな簡単なことではないしね。大金が必要なわけで。で、このご時世でしょ? そりゃヒデさん(中田英寿)がいた時代のイタリアだったら、どこかしらお金を払えたかもしれないけど。今はいかに安く取って売るかの時代。マンチェスター・シティくらいでしょ、大金を出せるのは」

「安売りっていうのはホンマに気をつけていますよ」
本田が携帯電話を取り出して、メールを確認した。

「車、まだ時間かかりそうです。水でも飲みますか?」

本田はミネラルクォーターで口を湿らせると、なぜ自分がメディアにあまり出ないのか、理由を語り始めた。

「オレは子供の頃のイメージを大切にしている。自分が子供のときってどんな人がカッコよかったのかなって考えるわけですよ。そのカッコよかった人を実践したい。今の大人になった自分で」

――子供がどう思うかを大切にしていると。

「オレは別にCMにいっぱい出たいとか、スポンサーといっぱい契約したいとか、そういう人気者になりたいわけではない。ホンマの、真のスターでいたいから」

――心のヒーローってことか。

「だからなんでも表に出ればいいっていう問題ではなくて、安売りっていうのはホンマに気をつけていますよ。だから、テレビ番組にあまり出ないっていうのも、そこに関係している」

「サッカー選手っていうのは、カッコつけなきゃあかん」
――オファーはあるけど、一切断っていると。

「サッカーを知っている人と話すっていうのはいいんですけども、サッカーとは違う世界の人との出演のオファーが来ると、オレはどのレベルで会話をすればいいのかと思ってしまう。タレントさんに質問されて、オレはどうすればいいのか。そんな気を遣って仕事なんてしたくないから。出るなら、常にガチで話したいから」

――自分を平均のレベルに合わせるのが嫌なんだね。

「見ておもしろいって思う人がいるかもしれないけど、子供が本当に見たいのはそういうものではないと思う。子供っていうのは、ガチに憧れる。だって小さい頃は、将来は大金持ちになりたいとか、イタリアのACミランの選手がカッコいいとか思いませんでした?」

――子供の憧れはすごくシンプル。

「だからサッカー選手っていうのは、カッコつけなきゃあかんのですよ。カッコつけて当たり前。カッコつけることに慣れなあかん」

「作った人格が、本当の人格になるんです」
――簡単じゃなさそうだね。

「それが普通になればいいんですよ。僕なんていうのはカッコつけることが当たり前になっていますから。だって毎日、すぐそこにカメラがあると思って生活してますから。サッカー選手は、カッコよく振る舞うことを人格にしないと」

――そういう考え方の選手は初めて会ったよ。

「極端に言うと、僕の場合、無理をして先に人格を作っちゃうんですよね。ヒーローとしての人格を作って、普段からそう振る舞うようにする。それを続けていたら、自分の本物と重なるんですよ」

――人格が追いついて来るということ?

「そう! 作った人格が、本当の人格になるんです。そうしたらホンマにカッコイイ本田圭佑ができあがるんですよ。だから1日1日が本当に大切になってくるんです」

サミュエル・スマイルズの『自助論』を推す。
ミネラルウォーターの瓶がほぼ空いた頃、本田は質問をしてきた。

「最近読んだ本で印象に残ったものはあります?」

こちらが答えに迷っていると、本田がすぐに言葉を続けた。

「サミュエル・スマイルズっていう作家を知ってます? 彼が書いた『自助論』という作品。最近読んだ中では、一番良かったかな」

スマイルズは1800年代に活躍したイギリスの作家で、『自助論』は1859年に発行された。日本では明治時代に発売され、福沢諭吉の『学問のすゝめ』とともに大ベストセラーになった古典だ。

「題名どおり、自分を助けるっていうことを唱えている本。ようは自分を助けることができるのは自分だけだと。すっごくいいよ」

「進み続ける以外にないやろう」って。
ちょっと冗談っぽく本田は言った。

「もし原稿の最後に2行くらい余ったら、マコ(長谷部誠)やユウトの本もいいけど、『自助論』もいいよって書いておいてよ」

本田の携帯電話が鳴った。どうやら車が到着したらしい。本田はさっと伝票を取り、こちらの分まで支払ってくれた

「最近、身近な人にウサギとカメの話をよくするんですよ。日本人は足も遅いし、身体も弱い。そのカメがウサギに勝とうと思ったら、進み続けないといけない。悩んでいる同級生とかがいたら、それをぶつけますね。『どうやったら勝てるか考えろ。進み続ける以外にないやろう』って」

手配してもらった車にこちらが乗り込むと、本田がガッシリとしたアゴを引き、手を軽くあげた。まるで映画の中の主人公のように。

(Number783号[ガンバユース不合格→日本代表のエース]「本田圭佑『俺の辞書に“安定”の文字はない』」より)

ワールドカップ三大会連続得点、ACミランで10番を背負った男

profile

本田 圭佑(ほんだ けいすけ、1986年(昭和61年)6月13日 – )は、大阪府摂津市出身のプロサッカー選手。サッカー指導者。日本の実業家。サッカークラブ経営者。ポジションはFW・MF。元日本代表。カンボジア代表監督・GM。

オランダ・ロシア・イタリア・メキシコ・オーストラリア・ブラジルなど様々な国のクラブに所属。イタリアでは名門ACミランに所属し背番号10を背負った。

日本代表としても活躍し、アジア人初となるW杯3大会連続アシストを達成。また、日本人初となるW杯3大会連続ゴールを達成しアジア人のW杯最多得点を更新した。ルディ・フェラー、デイビッド・ベッカムらに続くW杯3大会連続となる得点とアシストの両方を記録した史上6人目の選手となり、32歳11日でのゴールは日本人のW杯最年長ゴールとなった[3][4]。FIFA選出のW杯のMOM数において日本人最多の「4回」受賞し、ミロスラフ・クローゼ、エデン・アザール、ハメス・ロドリゲスらと並び受賞総数5位である[5]。

2010年には日本人選手として2人目となるUEFAチーム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされており過去には小野伸二(2002年)も選出されている。

指導者としても現役選手ながら実質的なカンボジア代表監督兼GMに就任。また、自身がプロデュースするサッカースクール「SOLTILO FAMILIA」を日本全国で開校[6]。

経営者としても複数のプロサッカークラブの実質的オーナーを務めている[7]。

投資家としてはウィル・スミスと共同で投資ファンド「ドリーマーズ・ファンド」を設立[8]。

何故好きか

とにかく昔から、好き。勿論プレーも好きなのだがビックマウスな所も好きだし、常人離れした行動もいつもワクワクさせてくれるし楽しい、勿論全てが上手くいっているわけでは無いだろうが、そんなところも良いと思う。

最近で一番好きになった話は、ロシアワールドカップでスタメンを外されても必死にチームの為に動いていた事、そして結局、点を入れているところ、スパースターだ。賛否両論ある選手だが、ワールドカップ三大会連続得点を取っている。世界でもそうそういない偉業です。

後はビジュアルです。私服などは別にかっこいいとは思いませんが、ユニフォーム姿がとにかくかっこいい、絵になります。やはり特にミラン時代は最高でしたね。強さは別にしてあのACミランの10番を日本人が本田圭佑がつけている、最高でした。

 

各スポーツ続々再開中!!
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