パリ・サンジェルマン対オリンピック・マルセイユのフランス版クラシコは大乱闘で終わり、最後はネイマールも退場している。
ピッチを後にしたブラジル人は、試合中に人種差別的な発言を受けたことでアルバロ・ゴンサレスを倒したとカメラに向かって主張している。
怒りの収まらないネイマールは自身のソーシャルネットワーク上で、「唯一の後悔は、あのクソ野郎の顔を殴らなかったことだ」と想いをぶち撒いている。
ネイマールは、アルバロ・ゴンサレスの後頭部を叩いたことがVARによって発覚し退場となった。
アルバロは、この試合の前半にもアンヘル・ディ・マリアに唾を吐きかけられている。ディ・マリアの行為も非難されるべきものであるが、それと同様に、ネイマールの主張通りスペイン人DFが差別的行為を行っていたのであれば処分を下されるべきだろう。
パリ・サンジェルマンとオリンピック・マルセイユによる2020/21シーズン最初のフランス版クラシコ“ル・クラスィク”はピッチ上での醜い行為が散見された。唾吐き行為、人種差別的な発言、暴力的なプレーが90分間通して行われた。
上限5000人の観客など関係なく試合はキックオフ直後から荒れた。両チームの選手達は削り合い覚悟でプレーした。ディ・マリアによるマルセイユのスペイン人DFアルバロ・ゴンサレスに対する唾吐き行為はVTRで確認され、ネイマールは試合前から物議を醸したディミトリ・パイェとやり合った。
マルセイユの10番はSNSを介してPSGがチャンピオンズリーグタイトルを獲得出来ないことを見下す投稿をして煽っていた。この出来事も暴力的なプレーを引き起こした一因だろう。
イエローカード11枚が出て迎えたアディショナルタイムに事件は起こった。ネイマールがアルバロを押し倒したところから始まり、彼らは互いをけなすように口論となる。直後のプレーでダリオ・ベネデットに後ろから押されたレアンドロ・パレデスのフラストレーションが爆発。コロナウイルスから回復したアルゼンチンのMFは、同胞FWを突き飛ばして報復すると、便乗する形で乱闘が勃発した。
ライヴィン・クルザワとジョルダン・アマヴィは蹴り合いの喧嘩を始めた。結果的にクルザワとアマヴィは一発レッド、パレデスとベネデットもイエロー2枚で退場処分となった。そして最後に、アルバロを小突いた映像をVARに発見されたネイマールは主審によるオンフイールドレビューによって退場処分となった。ネイマールはピッチを去る際に、アルバロから執拗に侮辱的な発言を受けたと訴えている。
マルセイユは2009年以来となる21試合ぶりのル・クラスィク勝利を手にしたが、後味の悪い幕切れとなった。