SMAPが1991年9月9日にシングル「Can't Stop!! -LOVING-」でメジャーデビューしてから今年で30周年を迎える。2016年12月のグループ解散から4年以上が経過した今も、メンバーそれぞれの所属事務所に「30周年記念イベントはやらないんですか?」とか「解散コンサートをまだやっていません」といったファンの声が寄せられているといわれている。
こうしたファンの思いに、3つの所属事務所に分かれたメンバーたちも応えようとしている。「30周年の節目には何かやりたいね」と話題に上ることもあるそうだ。
これまで、グループとしての活動には「ジャニーズ事務所」と「新しい地図」が所属するCULENの確執が障害になるといわれてきた。しかし、最近は“雪解け”とまでは言わないものの、少しずつ融和に向かっているように見える。
3月19日に行われる「第44回日本アカデミー賞」では嵐の二宮和也(37)と草彅剛(46)が同じステージに登壇する。昨年暮れに草彅が一般女性と結婚を発表した際は木村拓哉(48)がお祝いのコメントを出した。
しかし、事務所間のハードルが低くなっているとはいえ、具体的にどのような活動が可能なのか。
■コロナ禍のチャリティーを兼ねた限定開催
「結成25周年の際はベストアルバムの発売でお茶を濁した感じでしたが、30周年は“再結成”の期待がファンの間で高まっています。現在、落としどころとして想定されているのは、30周年のお祝いとコロナ禍のチャリティーを兼ねた1日1回限りの限定ライブです。たとえメンバー間に解散時のわだかまりが残っていたとしても、『ファンのため』『新型コロナ感染者や医療従事者のため』『1回限り』という諸条件や大義名分が付けば、メンバーも『よし頑張ろう』となるでしょう。最悪、楽屋を別々にしたり、リハーサルを最低限にするといった工夫を凝らす案も上がっています」(音楽関係者)
30周年ライブのXデーと目されているのは9月9日。昨年、活動休止前の嵐が行ったような無観客の配信ライブも選択肢のひとつとなりそうだが、問題はイベントを開催する場所だ。
念のため、筆者がライブ会場になり得る都内の複数の箱の9月9日の使用状況を調べてみると、今のところ「東京ドーム」のスケジュールが空いていることが分かった。ファンは「夜空ノムコウ」と「世界に一つだけの花」を再び聞くことができるのか。サプライズの瞬間が待たれる。